「男の方が背が高い」というカップルの図・歌詞が嫌いだ。男尊女卑をもたらす温床だという事に気が付かないのか。

恋愛をうたう歌詞で「背伸びして、キスした」とか言う、さも男の方が背が高いのが当たり前だし、「当然」の事と捉えていることが大嫌いだ。

また、イラストでカップル・夫婦のうち、男の方が背が高いものも大嫌いだ。漫画だけでない行政・政治のポスターでも99.99%そうなっている。

これらはすべて、「力の強い大きな男が、か弱い女を守るのが当然」という「なんだかんだ言ってもそうだよね。」という思考の上に成り立っている。「腕力が平和をもたらす」太古の時代はそれでよかった。しかし、現代は少なくともスローガンとしては「知力が」になっているはずだ。

あちこちで固定観念・偏見を撤廃すべきと叫ばれている昨今、これだけは見過ごされている。いや、わざと見過ごそうとしているようにも感じられる。

「ジェンダーレスとか男女平等は、正論だけど、守られている方が楽だもんね。」という女性の声。「男が女の肩に手をまわして、上から見つめてあげるのがかっこいいもん。」という男性の声。
もちろん、思うのは自由だし、悪いことは何もしていない。

しかし、影響力のある者・団体が、カップルと言うのは男の方が背が高くないと様にならない、というのは思想の押し付けだし、「多数派に与した偏見の延命処置」である。

漫画「かぼちゃワイン」のような主人公の女性の方が背が高い表現がもっと世に出てきていいと思っている。販売部数とか共感を気にしすぎて、旧弊に与している現在の「男の方が背が高くて当然」という表現物に辟易している私である。

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